4.推進分野-1
社会連帯を通じた平和、人権、社会貢献への取り組みと次世代への継承
志を同じくする仲間の思いと力を、幅広く国民的課題や地域の課題に対して発揮していくとともに、戦争や大規模災害などの実相を風化させず継承していく。また、社会貢献活動への参加体験を通じ仲間の思いを結集し、運動の力を高めていく。
1.支え合い助け合い運動の推進
(1)連合福島は「ゆにふぁん」活動を通じて、地域・地区連合と連携して取り組みをすすめ、NPOなどの支え合い・助け合いの活動への参加や支援を促し、社会貢献活動に取り組む。また、支援団体の掘り起しを進め、支援の拡大をはかる。
(2)「連合・愛のカンパ」について支援内容の充実と支援団体のフォローアップ活動のため、連合本部、構成組織と連携し取り組む。
(3)創設から時代とともに社会環境も大きく変化し、SDGs(持続可能な開発目標)の推進・拡大を行うことにより、「支え合い・助け合い」、そして「安心・安全」を含めた「社会福祉貢献活動」を引き続き支援する。
2.平和運動の推進
(1)連合福島は、世界の恒久平和の実現に向け、連合方針を踏まえた以下に取り組む。
①在日米軍基地の整理・縮小と日米地位協定の抜本的見直し
②核兵器廃絶と被爆者を対象に国家補償にもとづく被爆者支援の実現
③北方領土返還と日ロ平和条約の締結
なお、在日米軍基地のあり方などを含めた安全保障問題については、連合本部と連携し議論を継続する。
(2)具体的には6月~9月を平和運動強化月間と位置付け、これまでの沖縄・広島・長崎・根室の平和四行動は、開催形式に応じ柔軟に対応することとし、併せて地域・地区連合ベースでの街頭宣伝活動等により広く県民啓発につとめる。
(3)ロシアのウクライナ軍事侵攻、北朝鮮のミサイル問題に続き、中国の弾道ミサイル発射などにより、国際情勢が緊迫し、平和が脅かされる事象に対して、連合本部の方針に沿って、平和の尊さ、戦争に反対するスタンスを堅持しつつ、関係団体との連携をはかりながら毅然とした行動をはかる。
(4)8月予定の核兵器廃絶と恒久平和を求める県民集会は、原水禁福島県民会議やKAKKIN福島の後援を求めながら、運動の理念や目標を風化させることなく、次世代に継承すべき集会としていくこととし、新しい生活様式を踏まえた集会スタイルを遵守し、安全・安心を確保しながら社会アピール性の高い運動を展開する。
3.多様化する人権に関わる課題への対応
(1)多様化する今日的な人権に関わる諸課題について、連合本部と連携した運動の展開を通じ、問題意識の喚起や法整備などの対応をはかる。
(2)人権侵害救済法(仮称)、就職差別撤廃、北朝鮮による日本人拉致問題などの継続課題について、関係団体と連携した取り組みを推進する。
4.災害ボランティアの体制構築
近年、大規模な自然災害が頻発し甚大化する中、そのボランティア活動は、連合福島の社会的価値の共感を高めてきた。今後は、2022年3月に県社会福祉協議会と締結した災害ボランティア協定を足掛かりに、プラットホームの機能充実・強化のため各種団体や企業との連携を順次拡大させ、組織の立場を超えて支え合いの社会を確立する。